こんばんは、和(なごみ)です。
前回の記事(国語の壁 #1)では、まずは読解問題へのチャレンジとして小2〜小3で「絵を描く学習」と「音読+質問」を行い、物語の内容理解の土台を作ったことをご紹介しました。そのおかげでロコ太の理解は少しずつ深まり、偏差値は50台前半まで伸びてきました。
参考までに、2年生から現在までのロコ太の国語の成績推移です。
| 2年生 | 平均点に対して50%から110% | |
| 3年生 | 偏差値 55 (47-62) | 4教科 60 (55-63) |
| 4年生 | 偏差値 59 (50-72) | 4教科 65 (62-67) |
| 5年生 | 偏差値 61 (56-69) | 4教科 67 (63-70) |
今回は、主に3年生後半から4年生の取り組みを紹介していきます。
この頃は、できる時とできない時の差が特に大きい時期でもありました。
4年生になると、早稲アカの校舎内最上位クラス(SS1)に上がることができました。授業では予習シリーズの発展問題に取り組み、基本問題は宿題です。ところが、この「基本問題」の正答率がガクッと落ちるケースが多々ありました。
「発展問題が解けているのに、なぜこんな基本的なところでミスをするのか?」
「気持ちの表現を学習したはずなのに、理解できるのは『悲しい・嬉しい』といった単純な表現ばかり……」
書き抜き問題を自分の言葉で書いてしまったり、テストで時間配分をミスして後半が真っ白だったり。そんな解答用紙を見ては、ついイライラが募り、ロコ太を問い詰めて険悪なムードになることもありました。
この「地力の弱さ」を断ち切るために、家庭学習としてチャレンジしたのが、思考を可視化するマーク術とノート術でした。
国語 第二の壁は「思考の整理と見える化」
成績が大きく下がる要因の一つは、テストで時間が足りなくなることが多くありました。
これは今も課題の一つなのですが。
漢字・知識の定着が甘いとそこで時間がかかるのも事実ですが、やはり課題は読解問題にかける時間です。
だからといって、「本文を読むスピードを上げよう!」という方向は避けました。 無理に速く読もうとして内容理解が浅くなり、問題を解く時に何度も本文を読み直すことになれば逆効果です。大事なのは「問題を解くスピード」⇒内容を整理して深く読み解く力をつける。そのために始めたのが「本文へのマーク」と「内容の整理」です。
物語文のマークと整理
読解問題を解く際に以下のマークをしていきます。
- 登場人物や主体となるモノに〇
- 気持ちや気持ちを表す反応(行動)に線
- 場面が切り替わった段落に区切り
もちろん、抜け漏れや、時間の変化などが明確でないような場面は区切れていないこともあります。テキストの解説も参考にして少しずつ慣れていきましょう。
場面毎に内容をノートなどに整理する。
- 場面毎に「いつ・どこで・誰が/出来事/気持ち/気持ちが分かる反応(行動や言動)」の書き出し
ストレートに気持ちが本文に書いていないことが多くなっていきます。ですので、出来事とその反応から気持ちを考える反復が力になります。気持ちを順に追ってみていくと、気持ちの変化(感情がプラスからマイナスになり、最後にプラスに戻るような)も見えてきます。また、天気などがその時の感情を表していることもありますので、そういった部分も見つけられるように、次のステップで一緒に確認していきます。
一通り書き出せたら、一緒に場面毎に確認していきます。
- 場面毎に確認し、抜け漏れや誤認しているところはここで一緒に確認
「気持ちの理解がズレてた」とか、「時間の経過をきちんととらえてなかったな」など、見逃している傾向や課題が一緒に確認できます。
説明文のマークと整理
- 筆者の意見、具体例、対比、理由、同じ内容の言い換えを表す段落や文章に目印
- プラスの意味の説明なのか、マイナスの意味の説明なのかのマーク
- 「つまり」「このように」など、重要なキーワードが続く用語にマル
最初は、具体例がよく分からないというレベルからのスタートでした。「例えば」と書いてあれば分かっても、それがないと気づけない。でも、意識してマークし続けることでだんだん分かるようになるので、大丈夫です。
- 本文のマークを元に筆者の意見、具体例、対比、理由、比喩、同じ内容の言い換えを書き出していく
文章の「話題」がつかめないことが多くありました。ストレートに記載されていない場合でも「話題は何か」まで書き出すようにしました。
- 抜け漏れや誤認しているところはここで一緒に確認
論理構成が理解できてくることで論理的に導き出す力が身につき、無駄に本文を探し回る時間が減っていきました。
ロコ太の場合は、問題を解いたらマルつけをする前に、ステップ1-3を行いました。その後にマル付けをするとことで、なぜ間違えたのかの理解が容易になりました。
- 問題を解く(マークしながら)
- ステップ1〜3で内容を深掘り(ここが重要!)
- 最後に「丸付け」(必要に応じて解説でズレを確認)
この頃のロコ太は、まだまだ内容理解が浅い状態でしたので、問題を多く解くよりも、ひとつひとつの文章・問題を掘り下げて丁寧に見ていくことに重きをおきました。
ただし、この工程は時間がかかります。。
そのため、時間が取れないときには、書き出しを省略して、ロコ太が本文につけたマークを元に口頭での確認だけでも行うようにしました。
安浪先生の「中学受験 必勝ノート術」の活用
ここで家庭学習用に利用した書籍を紹介します。ただし、あくまで学習の中心は塾の授業とテキストであるべきです。その理解を深めるための補助ツールという位置づけで活用することをオススメします。 マークで情報を拾えるようになっても、整理して理解するにはまだまだ浅いことが多々ありました。そこで参考にしたのが、安浪京子先生の書籍です。このノート術を参考に、問題を解いた後に「内容を整理して書き出すノート」を作ることで、理解を深めるチャレンジを始めました。
「気持ちの語彙力」という武器を増やす
ノート術で情報を整理できるようになると、次の課題が見えてきました。それは、「気持ちを表す表現(単語)の知識が少ない」ことです。 「もどかしい」「後ろめたい」「やるせない」といった感情の微妙なニュアンスが分からず、選択肢や記述で失敗するようになっていました。
前田先生の『中学受験国語 「気持ち」を読み解く読解レッスン帖』の活用
この課題を解決するために、前田悠太郎先生の『読解レッスン帖』を利用しました。語彙が学べることももちろんですが、気持ちの強弱や理解をはかるための問題もあり、すき間の時間でも継続的に利用できます。
このレッスン帖を使って、
1周目はロコ太の反応を見ながら私と一緒に読み進め、単語のニュアンスや強弱の違いを確認。
2週目以降は短い問題形式も活かして、ロコ太が空き時間を使って自力で進められるようになりました。
結果、感情の語彙やグラデーションを理解する力がつきはじめ、物語文への理解が深まってきています。今でもテストで気持ちの語彙がスッと出てこないこともありますが、種まきを続けるしかないと割り切っています。
Next_次回の国語の壁
これらのチャレンジの結果、5年生になると「基本問題」で大きく落とすことがめったになくなり、テストごとの極端な下振れも小さくなってきました。 地力が安定してきたことで、平均偏差値も60に到達。
しかし、まだ「偏差値の波が大きい不安定さ」が残ります。その原因は、**「選択肢を2つまで絞れるのに正解できない」ことと、「記述がサンカク(部分点)で終わる」**こと。
次回の記事では、若杉朋哉先生の教材を利用した「サンカクをマルに変える具体的な記述対策」と「正解を導く選択肢対策」についてご紹介します。


▶︎ 学習の工夫(学習ハック)まとめ
(学習を進めるための工夫たち)

▶︎ ロコ太日和 代表作まとめ
(ロコ太との日々を綴っています)



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